あの道の香りが・・・

道はどんな表情を見せるのか。
空気は? 陽光は? 風景は?
ロマンがあるから、それでいい。

ROAD WEAR concept
-道-

どこまでも続いているかのような真っすぐな道、
終わりがないことを願うような素晴らしいワインディングロード、
魂の雄叫びをぶつけるレーシングトラック、冒険心をくすぐる未舗装の道、
素敵な出会いがありそうな街の道……。
“道”にいると、人は今に感動したり、過去や未来に想いを馳せるものだ。
一生に1度は行きたいと思うような道もあるだろう。
何度行っても、また来たいと思う道もある。
同じ体験は2度とない。天気も風も陽光も違う。だから人は“道”に出かけるのだ。
Hear Your Engine Ring.
心のエンジンの音を聞いてみるといい。
どこへ行きたいのか、そこにはどんな“道”が続いていて、
その先にはどんな風景と未来が待ち受けているのか……。
どんな音なのか。シングル? ツイン? インライン4?
エキゾーストノートは、心地好いのか。
永遠には続かないだろうけど、少なくとも今は、耳に優しく。
そんな“道”に行くとき、私たちがつくるRoad Wearが、
少しでも豊かさや歓びや勇気を与えてくるなら幸いだと思う。

-道-

いつかは着てみたい、というウエアが誰にでもある。
日常の生活の中にももちろんあるし、趣味の世界ではなおさらそんな存在がある。
特に高価である必要はない。Tシャツでも、スポーツデニムでも。
レーシングレザースーツでも、ROMAN BLACKでも、
着る人に喜びや豊かさをもたらすということでは変わりはない。
HYODのウエアは、どれも同じ思いで繋がっている。
価格はまったく関係ない。
ライディングウエアは、究極のアウトドアウエアでもある。
当たる風のスピード、路面との擦れや衝撃の強さ、雨、発汗、スピードの中での体感温度などは、
アウトドアスポーツの中でも本当に過酷で、要求される性能は非常に高い。
だから最新のテクノロジーは積極的に取り入れていく必要がある。
常識が一瞬で過去のものになるのが技術=テクノロジーの世界。
慎重に用心深く検証しながらも、臆病であったり否定的であってはいけない。
新しいモノは、世界中で生まれているから、常にフェアに好奇心を持って探求していなければならない。
常にグローバルなセンサーが必要だということ。
伝統に寄りかかる意識は、私たちHYODは持ち合わせていない。
テクノロジーは道具であって、どう使うかはモノをつくる人間次第なのだ。
ウエアは、本当は全天候・全季節OKな万能でありたい。
だから用途に対する応用性・多機能性はできるだけ持たせたい。
これはアウトドアウエアとして非常に大切な性能だ。
気温や天候などの変化に幅広く対応すること。
街でもライディングでも自然に着られるお気に入りの1着でありたい。
レーシングレザースーツや一部のST-Xなどはライディングに特化したモノではあるが、
これら以外は汎用性が高く、どこで着るのか、どう使うのかは、着る人が決めればいいこと。
まあ、あまりこうだと決めつけなくてもいいと思う。
着る人、使う人がそんなに難しく考える必要はない。
本当に良く考えなければいけないのは、作り手の方なのだ。
モーターサイクルの世界に限らず、人々の好みや取り巻く環境は多様化し、刻々と変化していくから、
ウエアに求められる応用性、機能、拡張性は、今後益々大切になっていく。
デザインも機能もグローバルであることだ。
グローバルなデザインがどんな“道”にも対応し、しっくり肌に馴染んでいく。
そんな優しいウエアを作り続けていきたい。
“道”には、ロマンがあると思う。
心の目で見て、感じるあの空気。
そんなときに、着ていられるウエアであればそれでいい。
本当にそう思う。