2025.10.10
後続を大きく引き離す圧巻の勝利 中須賀選手が13回目のチャンピオンを獲得
2025全日本ロード第6戦スーパーバイクレースin岡山
開催日:2025年10月3日(金)~5日(日)
開催場所:岡山国際サーキット
全日本ロードレース選手権の第6戦は岡山県にある岡山国際サーキットで開催。開催期間中は不安定な天候が続き、土曜日の公式予選は各クラスとも雨の中で行われました。各クラスの決勝レースが行われた日曜日は天候も徐々に回復し、午後から行われたレースはドライコンディションで開催。JSB1000クラスではポイントリーダーの中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が他を圧倒する速さを見せつけトップでチェッカーを受けて優勝し、最終戦を残して13回目となる全日本チャンピオンを決めました。
土曜日、ウエットコンディションの中で行われたJSB1000クラスはノックアウト方式で公式予選が行われました。35分間のQ1により上位10台がQ2に進出。15分で行われたQ2で、中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は1分44秒754を出してリーダーボードトップに立ちますが、その後に水野涼選手(Team KAGAYAMA)が1分43秒688と中須賀選手のタイムを上回りポールポジションを獲得。中須賀選手のタイムは3番手となり、決勝レースは3番手グリッドからスタートすることになりました。なお、ランキング2位の浦本修充選手(AutoRace Ube Racing Team)が今大会を欠場したため、中須賀選手は1ポイントを獲得できる15位以内でゴールすればチャンピオン決定となります。
迎えた日曜日の決勝レースは24周で争われました。3番手グリッドからスタートした中須賀選手は水野選手、長島哲太選手に続いて1コーナーを3番手で通過しましたが、オープニングラップに2番手に順位を下げた水野選手をパスすると、2周目には長島選手を抜いてトップに立ちます。2番手争いは長島選手と野左根航汰選手が争い、3番手以降に水野選手、津田拓也選手、伊藤和輝選手らが順位を争う展開となりましたが、ここからの中須賀選手の走りは圧巻で、2番手以降を周回ごとに大きく突き放していきます。トップを走る中須賀選手は9周目に1分31秒318のレース中のファステストラップを記録しますが、その後も終始31秒台で周回を重ねていき、レース終盤には2番手以下に13秒以上の大差をつけました。レースは中須賀選手が最終ラップに突入した直後に転倒車両の処理のため赤旗中断となり、22周目終了時点の順位でレースは成立。中須賀選手がJSB1000クラス通算94勝目となる勝利を収めるとともに、2008年、27歳にして初めてチャンピオンを獲得して以来18年、44歳にして通算13回目となるチャンピオンに輝きました。
なお、同日行われたその他の決勝レースでは、ST600クラスでHYODユーザーの長尾健吾選手が優勝、伊達悠太選手が3位となりました。このクラスのチャンピオン争いはHYODユーザーの伊達選手と今回5位となった南本宗一郎選手の2名により争われています。最終戦は10月25日、26日開催の『第57回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿』となります。