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悪天候の中で行われた決勝レース 水野涼選手が2レースともに独走優勝を果たす

2025全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦
第57回 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿
開催日:2025年10月24日(金)~26日(日)
開催場所:鈴鹿サーキット

全日本ロードレース選手権の最終戦、決勝レースが行われた週末は終日雨模様となりましたが、JSB1000クラスでは第6戦で年間チャンピオンを確定した中須賀克行選手が決勝レースを欠場する波乱がありましたが、雨の中で各クラスともに激しいトップ争いが繰り広げられ、JSB1000クラスでは水野涼選手がダブルウインを達成したほか、ST1000クラスでは井手翔太選手、ST600クラスでは長尾健吾選手が優勝するなど、HYODユーザーの活躍が際立つ結果となりました。

週末に行われる公式予選、決勝レースを前に、木曜日と金曜日には各クラスのフリー走行が行われましたが、木曜日のフリー走行でJSB1000クラスのチャンピオンをすでに決めている中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が転倒するアクシデントが発生。翌日のフリー走行は数周のみの走行に留め、土曜日に行われた公式予選は出走。今回は2レース制のため、公式予選のベストタイムでレース1の決勝グリッドを、セカンドベストタイムでレース2の決勝グリッドを決めましたが、ハーフウエットの路面状況で速さを見せたのは浦本修充選手(Auto Race Ube Racing Team)。ベストタイム、セカンドベストタイムともに2分5秒台前半にまとめて、レース1とレース2ともにポールポジションを獲得。レース1、レース2ともに2番手タイムを出したのは中須賀選手で、水野涼選手(DUCATI Team KAGAYAMA)がレース1、レース2ともに3番手となりました。

公式予選後に行われた決勝レース1はスタート直前に降り出した雨によりウエットコンディションでのレースとなりました。決勝レースのグリッドに中須賀選手の姿はなく、チームからは木曜日の転倒で怪我を負っており、その状態での出走は危険と判断し欠場したとのちに発表がありました。雨脚が強くなる中でスタートした決勝レース1。3番手グリッドからスタートした水野選手に浦本選手が続き、この2台がトップを争いましたが、少しずつ水野選手が浦本選手を引き離していきます。対して3番手以降は岩田悟選手(Team ATJ)、津田拓也選手(Team SUZUKI CN CHALLENGE)ら6台の争いとなります。レース中盤以降、水野選手は独走態勢となり、2番手の浦本選手は単独走行となります。レース終盤になると雨脚がさらに強まり、残り2周となった時には3番手集団から抜け出していた津田選手が転倒し、最終ラップには赤旗が提示されてレース中断。そのままレース成立となり、レース1は水野選手が優勝、浦本選手が2位となりHYODユーザーが1-2フィニッシュとなりました。

日曜日も断続的に雨が降り続き、レース2もウエットコンディションでのレースとなります。レース1と同じようにスタート直後は水野選手と浦本選手がトップを争いますが、2周目から水野選手がペースを上げて浦本選手を引き離していきます。しかし、4周目に転倒したマシンなどの処理のためにセーフティカーが導入され、レースは8周目にリスタート。ここでも水野選手の勢いは変わらず、2番手以降を引き離していきます。レース終盤まで水野選手のハイペースは衰えることなく、そのままトップでチェッカーを受けて優勝しダブルウインを達成しました。水野選手は今シーズン、開幕戦以来の優勝となり、ランキング2位となりました。2レースとも2位となった浦本選手がランキング3位となり、全日本最高峰クラスはチャンピオンの中須賀選手をはじめとして、ランキングトップ3をHYODユーザーが占めました。

なお、同日行われたその他の決勝レースでは、ST1000クラスでHYODユーザーの井手翔太選手が優勝したほか、ST600クラスでは長尾健吾選手が優勝し、伊達悠太選手が5位となり、伊達選手はST600クラスのチャンピオンに輝きました。

 

 

2025年の全日本ロードレース選手権は、最高峰のJSB1000クラスで中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が全7戦中のうち開催された10レースにおいて、優勝5回、2位3回という圧倒的な成績を残して13回目となるチャンピオンを獲得するとともに、JSB1000クラスでの通算勝利数を94勝に伸ばしています。来シーズンは前人未踏の全日本ロードレース選手権、14回目のチャンピオン獲得と通算勝利数100勝の達成なるか注目されています。

ST600クラスでは26歳の伊達悠太選手(AKENO SPEED・MAVERICK)が毎回激しいトップ争いが繰り広げられる中、安定して好成績を残してST600クラスで初のチャンピオンを獲得。2017年のJ-GP3チャンピオン以来となる自身2度目の全日本チャンピオンを獲得しました。十代の時には海外レースへの参戦経験もある伊達選手はさらなるステップアップを目指しています。

また、11月8日よりHYODストア各店では、偉大な中須賀選手の通算13回目のチャンピオン獲得を記念して“GET THE CHANPION~ともにチャンピオンを祝おう~”を開催します。中須賀選手が年間チャンピオンを決めた際に着用したセレブレーション・ビブスと同じ仕様の世界に本人と今回のイベント分の2枚しか存在しない貴重なセレブレーション・ビブスが店頭抽選で当たる企画を予定しています。さらに、11月末からはHYODストア各店に2025年の全日本ロードレース選手権を戦い抜いたライダー達を招いて“シーズンエンドパーティー”も開催いたします。ぜひ、お近くのストアでお楽しみください。

なお、詳しいご案内は随時、HYODオフィシャルSNS(Facebook・Instagram・X)でもご案内しますのでご期待ください。